撮影スポット_2019年3月(4)


■2019年3月23日(土)

朝8時45分頃、京王線橋本駅で下車。駅南口からArio前の直通バスのバス停に行きます。往復券と入場料の合計で一人1000円をここで支払いました。

直通バス20分程度で辿り着きます。今日は十分な日光もなく、時々、小雨が降るので傘を差しながら撮影しました。

こちらが入口です。小雨が降る中、かたくりの花が十分に開ききっていないということで100円ほどキャッシュバックがありました。


最初に、今回目玉となるカタクリの花です。

入園してすぐの山の斜面にカタクリ(片栗)が密集していますが、天候が曇り・小雨なので花が開花していないものが大部分。

カタクリは地面に沢山見られますが、大半が下を向いていて、薄紫色の花を閉じています。

小雨のため水滴が付着した片栗というのも、このタイミングでしか見れないので貴重です。


山の斜面にはカタクリが無数にあり、一部は花が開花していた。

カタクリの花の拡大。雄蕊(おしべ)の花粉は濃い紫色です。ただ、もし晴れていれば花弁はさらに後方に反り返るようです。

片栗にはアルビノで花色が真っ白のものが稀に生えているようです。園内でも数カ所で見られ、写真のように名札が付けられています。


以下、園内で見られたその他の花々。

園内にはミツマタが多く見られた。黄色だけでなく、赤色のアカバナミツマタも見られた。

こちらは普通のミツマタよりも花の球が大きな品種。名札に"大輪みつまた"とあった。単に大きいのではなくて、花がつく範囲、立体角も広いようだ。

黄花(キバナ)セツブンソウと書いてあった。白梅の真下に咲いていたので、白梅の花弁が土の上に落ちています。


3月後半に、ツツジが咲いているとは思わなかった。ヒカゲツヅジというらしい。

雨に濡れたアセビ(馬酔木)の花蜜をメジロが食べに来ている様子。馬酔木は花にも有毒成分が含まれるそうだけど、蜜のみ食べるメジロなら問題ないのだろう。

撮影条件は、天候が小雨、手持ち撮影、焦点距離600mm(フルサイズ換算)、MF(マニュアルフォーカス)、ISO=800、F(絞り値)=10、SS(シャッター速度)=1/160秒。


ヒュウガミズキ(日向水木)です。マンサク科に属すようですが、確かにその葉の形状はマンサクのものに似ていた。

中央に位置する桜の木は、ウスズミザクラ(薄墨桜)です。樹木下の名札には「岐阜県根尾村のウスズミ桜」と書かれていた。

薄墨桜の花の拡大。薄墨桜は品種としては江戸彼岸のようですが、名前の由来としては散り際に淡い墨色になるからだそうだ。


こちらは緑富士桜。調べていると、そもそも富士桜とは豆桜の別名である。だから、緑豆桜とも言い換えられるかも?

名札のなかったこの桜はヤマザクラ(山桜)かな? 開花時期、花弁が一重で白い、葉と花が同時に咲く、葉や花の萼(ガク)が赤い、とか山桜系の特徴かなと思います。

こちらはヨウコウ(陽光)です。陽光は、天城吉野寒緋桜の交雑種です。親の天城吉野が満開になるこの時期に陽光も見頃となります。


こちらはコヒガンザクラ(小彼岸桜)です。小彼岸桜は、江戸彼岸豆桜の交雑種だそうです。

モクレン科の仲間も見頃を迎えています。こちらはシデコブシ(幣辛夷)です。別名ヒメコブシといい、花は八重咲きとなっています。

こちらはモクレン(木蓮)ですが、白い花を咲かせる白木蓮と区別するため紫木蓮とも呼ばれる。ただ、モクレンと言えば紫色の花を咲かせるものが一般的です。


02_新宿御苑_新宿駅

新宿駅に到着。

新宿御苑の"新宿門"から入苑。年間パスがあるので、すぐに入れます。

エコハウス前の梅林です。前回、2019年3月10日に来た時は梅は見頃でしたが、今回は完全に散ってました。


以下、新宿御苑の桜の開花状況です。

ちなみに、新宿御苑内の桜の品種と樹木の場所については、休憩所等で販売されている「新宿御苑の桜 新サクラウォッチング」(500円程度)という書籍は役立ちます。

★陽光

新宿門から入って左側、"西休憩所"の方へ向かう道にあるヨウコウ(陽光)が満開となっています。

今回、苑内の陽光の幹に付されていたプレートです。陽光と同様に、天城吉野と寒緋桜の交雑種だとしても、発現する形質に振れ幅があるんでしょう。

こちらは大温室の南側にある陽光です。早咲きに括られる陽光は、新宿御苑内の各所に10本くらい植えられています。


★大島桜

大温室の南側にある大島桜です。ここ以外にも、多くの大島桜が苑内で見られると思います。

ここには多くの観光客が集まって撮影していました。

ここの大島桜は、葉を伴い10個程度の花がブーケ状の集合体を作っています。そうでない大島桜も見た気がしますが、細かい違いはあるのでしょう。


★高遠小彼岸

タカトオコヒガン(高遠小彼岸)は苑内に3本あり、現在満開です。写真は大木戸門に近い玉藻池にあるもの。

高遠小彼岸は、小彼岸や越の彼岸と類似するが、高さが4mを超える亜高木となることが特徴のようです。

高遠小彼岸の拡大写真。


★江戸彼岸

エドヒガン(江戸彼岸)は苑内に1本、この位置しかないです。この位置は場所ナンバーでN3の傍です。

江戸彼岸の花は小輪一重、花床筒がヒョウタンのようにくびれていることが特徴。栽培品種の枝垂桜、八重紅枝垂は主としては江戸彼岸に分類されるそうだ。


★枝垂桜

シダレザクラ(枝垂桜)は苑内に3本あり、"中の池"と"下の池"の間の道路にある。場所ナンバーはC5の付近です。

品種としては江戸彼岸である枝垂桜。個々の花の形は江戸彼岸と同じです。

人形と桜を一緒に撮影する人もいた。


★修繕寺寒桜

レストハウス前のシュウゼンジカンザクラ(修繕寺寒桜)の様子を撮影。前回(2019年3月10日)来たときは満開でしたが、既に葉桜です。

レストハウスの2階ベランダから撮影。


★横浜緋桜

こちらは中央休憩所です。地図上でも新宿御苑のど真ん中にある休憩所です。

中央休憩所の傍にヨコハマヒザクラ(横浜緋桜)の一本あります。加えて、大木戸門側にも数本あるようですが…。

遠くから見ても、陽光よりも少し赤味が強いな…と思い、近づいて名札を確認すると横浜緋桜でした。


★サトザクラ系(一葉、普賢象、関山など)

千駄ヶ谷休憩所にほど近い桜園地の前のベンチのある広場です。

ここにはサトザクラ系の一葉普賢象関山などもありますが、晩春遅咲き(4月中旬が見頃)なのでまだ蕾です。

遊園地で現在咲いている品種は、大島桜、小彼岸桜、陽光、染井吉野などです。


ここからは、桜以外の様子です。

千駄ヶ谷門に近い千駄ヶ谷休憩所の裏通りです。ここにはハナモモ(花桃)の"源平"が咲いています。

花桃"源平"の写真(1)

花桃"源平"の写真(2)


茶室天翔亭の辺りで見たシャクナゲ(石楠花)の赤い花。

上の池に至る途中にあるボケ(木瓜)の花。

木瓜を望遠ズームレンズで撮影。


木瓜の花の近くにある桜(多分、八重紅枝垂か)の周囲にあるフキノトウが膝くらいの高さまで成長していた。

上の池ダイサギがいました。

新宿門から出て、NTTドコモ代々木ビルを撮影。