■TAMRON A09NIIの購入_20180705
2018年7月5日、秋葉原のヨドバシカメラにてTamron製の標準ズームレンズ(Nikon用)であるTAMRON A09NIIの新品を26,650円(税込)で購入した。
標準ズームレンズ(TAMRON A09NII)
レンズ鏡筒部に記載されるレンズの仕様
付属の花型フードを付けた状態
当レンズは2008年5月30日発売であり、発売から既に10年経過しています。希望小売価格は55,000円(税抜)であり、現在では新品でもおよそ50%OFFで購入できます(価格.comでの実勢価格)。
■TAMRON A09NIIの仕様
公式ページにある仕様説明を参考にして整理します。
項目 | 概要 |
発売日 | 2008年5月30日 |
レンズのタイプ |
標準ズームレンズ ※標準クォーターマクロズームレンズ |
対応する撮像素子 | フルサイズ |
対応マウント | ニコンFマウント |
レンズ構成 | 14枚16群 |
焦点距離 | 28㎜-75㎜ |
画角 | 75°-32° |
フィルター径φ | 67㎜φ |
最大絞り(最小F値) (レンズの明るさ) |
F/2.8 ※ズーム全域で一定 |
最小絞り(最大F値) | F/32 |
絞り羽枚数 | 7枚 |
最短撮影距離 |
33㎝ ※ズーム全域で一定 |
ワーキングディスタンス(WD) |
12㎝ (花型フード装着後) ※望遠端75㎜時 |
最大撮影倍率 (マクロ性能) |
0.256倍 (1:3.9) ※望遠端75㎜時の最短撮影距離 |
最大径φ×全長 |
73㎜φ×92㎜ |
重量 |
510g |
手ブレ補正機能(VC) |
VCなし |
標準付属品 |
花型フード、レンズキャップ |
※最大撮影倍率は通常は1:3.9という風に表記される。これは最短撮影距離において3.9㎝の被写体がカメラ内部の撮像素子(イメージセンサー)上で1㎝の大きさで投影されることを意味する。1/3.9=0.256倍とすると、実測1の大きさの物体が0.256(約1/4倍,クォーター)の大きさで投影されることを意味する。
レンズの種類は単に標準ズームレンズで良いが、マクロ性能がクォーター(1/4倍)程度はあるので、それを強調して標準クォーターマクロズームレンズと呼ぶこともできる。
■TAMRON A09NIIの正式名称の意味
Tamron製の当標準ズームレンズの正式名称は、「SP AF 28-75mm F/2.8 XR Di LD ASPHERICAL (IF) MACRO」のようです。製品の仕様を細かく区別するためにTamronが独自に定義した用語で表現されます。各用語の定義を以下に調べました。
用語 | 定義・意味 |
SP | 高級レンズのリシーズで、スーパーパフォーマンス(SP)を指す |
AF | オートフォーカス対応レンズのシリーズ |
XR |
高屈折率(Extra Refractive Index)ガラスを使用し収差を補正することでコンパクト化したレンズ |
Di | 35mmフルサイズ対応のレンズ |
LD | 特殊低分散(Low Dispersion)ガラスを施し色滲みを補正したレンズ |
ASPHERICAL | 非球面レンズを使用し収差を補正したレンズ |
IF | レンズ内部のレンズ群を移動させてフォーカシング(合焦)するインターナルフォーカス(Internal Focus)方式のレンズ |
MACRO |
マクロ機能を備えたレンズ |
※マクロレンズと銘打ったレンズの最大撮影倍率は等倍(1倍)もしくはハーフ(0.5倍)であるが、Tamron基準ではクォーター(0.25倍)以上あれば、マクロ機能が相応に備わっていると見なし、MACROと併記させるようだ。
■レンズ鏡筒部の説明(1):ズームリング
レンズ鏡筒部のズームリングの位置。
広角端(焦点距離28㎜)に合わせた時の様子。
望遠端(焦点距離75㎜)に合わせた時の様子。
レンズ鏡筒部のカメラ側にはズームリングがある。ズームリングを手で回すと焦点距離が28㎜~75㎜(画角にして75°~32°)の範囲で調整でき、望遠端(75㎜)で最もレンズが伸びた状態となる。レンズ鏡筒部に記載される28(焦点距離の広角端)の右にLOCKボタンがある。これは広角端(28㎜)に合わせた場合に限り、下にスライド可能で、カバンなどの収納時に勝手にズームレンズが周って伸びることを防止する。
■レンズ鏡筒部の説明(2):ピントリング
レンズ鏡筒部のピントリングの位置
レンズ鏡筒部の被写体側にはピントリングがある。ピントリングの上に"ピントが合う距離(=最短撮影距離)"の数字があり、ft(フィート表示)とm(メートル表示)の2通りで記載されている。記載される最短撮影距離はカメラの撮像素子(イメージセンサー)からのピントの合う被写体までの最短距離なので、レンズ自体の大きさを考慮すると、被写体とレンズ先端との距離(ワーキングディスタンスと呼ぶ)は最短撮影距離よりもずっと短くなり約12㎝となる。
メートル記載で説明すると、一番右側に記載される0.33(m)が合焦可能な最短撮影距離を指す。なお最短撮影距離はズーム全域(28-75mm)で一定(0.33㎝)で、最短撮影距離より接近してもピンボケする。現在の合焦距離は、レンズ上部の"白点"に合わせることで確認でき、下の写真で言えば約0.45m先(0.33㎝~0.5㎝の間)の被写体にピントが合っている状態となる。
■レンズ鏡筒部の説明(3):フォーカスモード切替ボタン
レンズ鏡筒部のフォーカスモード切替ボタン
レンズ鏡筒部のカメラ側の付け根にフォーカスモード切替ボタンがある。オートフォーカスモード(AF)にしておくと自動的にピントリングが回転してピント調整される。一方、マニュアルフォーカスモード(MF)に切り替えると撮影者自身がピントリングを回してピント調整します。
実際のカメラの撮影であは、フォーカスモードの切り替えはレンズだけでなく、カメラにも切り替えスイッチがあるので、両方とも切り替える必要がある。