カメラ撮影_撮影機材_112:カメラ本体_フルサイズ一眼レフカメラの購入


■Nikon D610の購入_20180701

 2018年7月1日、レンズ交換式の一眼レフデジカメ(フルサイズ)であるニコン製のNikon D610を新品で購入した。D610のネット購入価格は101,978円です。購入時点ではD610は(撮像素子が)フルサイズの最廉価モデルであり、発売日はおよそ5年前の2013年10月19日です。

 Nikon D610のカメラ本体の写真は以下の通り。なお写真には別売りのハンドストラップを付けており、背面のプラスチック液晶カバーは商品開封時から装着済みでした。

Nikon D610の正面。ボディキャップを装着した状態。

Nikon D610の正面。ボディキャップを外した状態。

奥に見えるのは反射板(レフ板)で撮像素子は直接は見えない。

Nikon D610の背面。液晶画面には商品開封時から既にプラスチックの液晶カバーが装着済みでした。


■Nikon D610の主な仕様

 Nikon D610の仕様の詳細はNikonのHPをご参照。

項目 概要
発売日 2013年10月19日
型式 レンズ交換式一眼レフレックスタイプデジタルカメラ
画像処理エンジン EXPEED 3
レンズマウント ニコンFマウント (AFカップリング、AF接点付) 

撮像素子(イメージセンサー)

35.9㎜×24.0㎜サイズCMOSセンサー ※ニコンFXフォーマット(=フルサイズ)

有効画素数 2426万画素
総画素数 2466万画素
プレビュー機能 プレビューボタンにより設定した絞りの見え方で事前確認可能
ライブビュー機能

液晶画面上で拡大してのピント調整が可能 ※画面タッチ式ではない。

ミラーアップ機能 リモコンによる遠隔操作でもミラーアップ撮影が可能
シャッター速度 1/4000秒(最速シャッター)~30秒
ISO感度 100~25600

■フルサイズの最廉価版(Nikon D610)の利点

 購入時にはあまり意識してなかったが、リモコンによる遠隔操作でのミラーアップ撮影が可能な点は大変良かった。ミラーアップ撮影はカメラ振れ対策の一種で、撮影時に内蔵するミラーの駆動に伴い生じる一眼カメラ特有のカメラ振れを避けるために利用されます。

 ちなみにカメラ振れ対策は以下の通り数段階に分かれ、ミラーアップ撮影は一眼レフカメラとしては最後の手(対策⑤)というくらい最終段階の対策です。それ以上のカメラ振れ対策は一眼レフカメラではなく、機械式駆動機構のないミラーレス一眼に乗り換えるしかないです。

一眼レフの

カメラ振れ対策

概要
対策なし -
対策① 手持ち撮影で、手振れ補正機能をオンにする。
対策②

手持ち撮影で、シャッター速度を上げる。目安として1/焦点距離(秒)ならブレは抑えられる。ただ焦点距離が短くても1/250秒程度は欲しい。

※他の露出変数(絞り・ISO感度)を犠牲にする。

対策③

手持ち撮影から三脚撮影に切り替える。手押しの場合はゆっくり動き、ゆっくりボタンを押す。※手振れ補正機能はオフにする方が良い。

対策④-1

三脚撮影で、タイマー撮影による非接触撮影を行う。 ※撮影タイミングはコントロール不能。

対策④-2

三脚撮影で、リモコン操作による非接触撮影を行う。 ※撮影タイミングはコントロール可能。

対策⑤ 三脚撮影で、リモコン操作による非接触でのミラーアップ撮影を行う。
対策⑥ 一眼レフからミラーレス一眼に乗り換える。

 ミラーレス撮影が必要な具体的な撮影シチュエーションとしては、夜景や月の望遠撮影です。つまり、画角が狭く僅かなブレが気になり、光が少なく低速シャッター(数秒程度)が必要となる場合です。

 ミラーアップ撮影が可能な機種か否かは、今にして思えば重要なポイントでした。フルサイズ機ではいかに最廉価といえどもミラーアップ撮影は標準装備となってますが、APS-Cサイズ機では準上位機種以上でなければミラーアップ撮影の機能が省かれているので注意が必要です。

■フルサイズの最廉価版(Nikon D610)の妥協点

 一眼レフカメラでは撮影時に機械式駆動機構を伴うため高速シャッターといっても1/8000秒が限界となる。それ以上のシャッター速度(1/16000秒、1/32000秒)を求めるならミラーレス一眼カメラの電子シャッターを選ぶ必要があります。

 風景などの静物をメインに撮影するなら、シャッター速度の上限で困ることはないです(1/4000秒でも十分)。曇りの日で光が足りない場合には、むしろシャッター速度を遅くして光量を稼ぐ考え方になるため、ブレが気にならない程度にはシャッター速度が速い1/200秒前後で設定することが多いです。

Nikon D610の妥協点 妥協点の概要 対策

画像処理エンジンは

3世代古い

2019年1月時点の上位機種の画像処理エンジンがEXPEED6である一方、Nikon D610はEXPEED3で3世代古い。画像処理エンジンの世代が古く、撮像素子サイズがフルサイズ(=画像処理量が大きい)ことから、連続撮影速度も~6枚/秒程度となる。

連写撮影などでデータ処理速度が律速となるなら、画質設定を落とす、良いSDカードを使う等

最高シャッター速度

は1/4000秒

でやや物足りない

一眼レフで採用されるメカニカル(機械式)シャッターでは、上位機種の最速シャッター速度は1/8000秒である一方、Nikon D610は1/4000秒で一段階低い。なおNikon D610のISO感度の最大値は6400であり、こちらも上位機種よりも数段低く、相対的に高速シャッターに弱い。

外付けストロボによるフラッシュ(1/30000秒程度の閃光時間)を使うと、実質的に閃光時間と同程度のシャッター速度となる。

■Nikon製の交換レンズ式デジカメのフルサイズ機種

 2019年5月17日時点の価格情報を反映。

Nikonのフルサイズ機種

発売日

実勢

新品価格

画像処理

エンジン

撮像素子 有効画素数

常用高速連射

(拡張高速連射)

最速

シャッター

常用ISO感度 重量
一眼レフ D5 2016年3月 579800円 EXPEED5 CMOS 2082万画素 約12コマ/秒 1/8000秒 ~102400 1415g
Df 2013年11月 198947円 EXPEED3 CMOS 1625万画素 約5.5コマ/秒 1/4000秒 ~12800 710g
D850 2017年9月 307590円 EXPEED5

背面照射型

CMOS

4575万画素 約7コマ/秒 1/8000秒 ~25600 1005g
D810 2014年7月 174872円 EXPEED4 CMOS 3635万画素 約5コマ/秒 1/8000秒 ~12800 880g
D810A 2015年5月 318480円 EXPEED4 CMOS  3635万画素 約6コマ/秒 1/8000秒 ~12800 880g
D750 2014年9月 133639円 EXPEED4  CMOS 2435万画素 約6.5コマ/秒 1/4000秒 ~12800 750g
D610 2013年10月 86499円 EXPEED3

CMOS 

2426万画素 約6コマ/秒 1/4000秒 ~6400 850g
ミラーレス一眼 Z7 2018年9月 344565円 EXPEED6

背面照射型

CMOS

4575万画素

約5.5コマ/秒

(約9コマ/秒)

1/8000秒 ~25600 675g
Z6 2018年11月 214990円 EXPEED6

背面照射型

CMOS

2450万画素

約5.5コマ/秒

(約12コマ/秒)

1/8000秒 ~51200 585g

 図表の※はフラッグシップ機(最上位機種)を指す。D5は過去のフラッグシップ機でしたが、世代交代で現在はD850が一眼レフのフラッグシップ機のようです。背面照射型CMOSセンサーは、従来のCMOSセンサーと比べて、同一環境光下であってもより高い露出が得られるため、その分、シャッター速度、絞り、ISO感度といった露出変数の設定の自由度が高まります。2019年5月時点、ミラーレス一眼はまだフルサイズのみで、APS-Cサイズのものは開発中の模様。

 意外なのは、2018年に登場したフルサイズミラーレス一眼の最速シャッター速度がメカニカルシャッター採用の一眼レフと同じ1/8000秒であることです。

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