西暦 | 人物・機関 | 国 | 出来事 (発見/発表/発明/現象) | メモ |
ギリシア | 磁石(ヘラクレスの石) | 磁石は古代ギリシアでは、怪力の神ヘラクレスの名をつけて「ヘラクレスの石」と呼ばれた。 | ||
1269 | ペトルス・ペレグリヌス | フランス |
書物『磁気書簡』 磁極、磁化作用(磁気誘導) |
磁気に関する最古の実験的研究の書物『磁気書簡』を著した。 磁石の引力・斥力、磁化作用(磁気誘導)、南北極の区別など実験結果が記される。磁気誘導とは、鉄などの磁性体に磁石のN極(S極)を近づけると、鉄の磁石側の表面にS極(N極)が現れ、反対側にN極(S極)が現れる現象を言う。本書は300年後のウィリアム・ギルバートなどに影響を与えた。 |
1600 |
※磁気学の父 |
イギリス |
書物『磁石論』 地磁気の磁力線 ⇒地球が磁石であると主張 磁化(磁気誘導)・減磁・消磁 磁気と静電気の区別 |
エリザベス女王(1世)の侍医ギルバードは医師として働く傍ら、磁石の研究を行った。地球は中心が鉄でできた一つの巨大な磁石であり、その磁極は地理上の南北両極近くにあると指摘。当時、方位磁石のN極は北極星か、磁性を帯びた大きな島を指すと信じられていたが、地球表面上の磁力線の向きを調べていくと北極付近ではN極は地面を指すことを確認した。 ギルバートは、磁石を熱すると磁気が失われる現象(熱減磁)を記している。また混合されやすかった磁石の引力と静電気の引力(摩擦した琥珀のもつ引力)とが異なるものであることをはっきりと記している。 |