番号 | 語録 | 文献 |
001 |
■創造性の手柄を人間に与えない そうさ。人間即機械 ー 人間もまた非人格的な機械にすぎん。人間が何かってことは、全てそのつくりと、そしてまた遺伝性、生息地、交際関係等々、その上に齎される外的力の結果なんだな。つまり外的諸力によって動かされ、導かれ、そして強制的に左右されるわけだよ ー 完全にね。自ら創り出すものなんて、何もない。考えること一つにしてからだな。 …つまり人間の頭ってものは、何一つとして新しいものなんか考え出せるもんじゃない、そんな風にできてるんだよ。外から獲た材料を利用するだけの話なんで、要するに機械にしかすぎないんだよ。 |
「人間とは何か」 マーク・トウェイン |
002 |
■外力のみ受け付ける心の自動機械 君個人としちゃ、何にも創造なんかしてやしない。君のその考えを作っている材料の、そうだ、目にも見えぬほどの破片(カケラ)ですらが、何一つとして君自身の創造なんかじゃない。いや、それどころか、そうした借りもんの材料をまとめ上げたという、その僅かな功績すらだがな、なんら君自身の手柄じゃァない。それら全て自動機械の作用なんだからね。 …それ(=心)を支配する力は君にはない。いや、心って奴、自身を左右する力すら持っていないんだな。-ただ外部から動かされてだけ作用(ハタラ)くんだから。…人間誰も創造なんてことは絶対にない。思惟も衝動も、全て外から来るわけさ。 |
「人間とは何か」 マーク・トウェイン |
003 |
■自分すら支配できない ただ自動機械みたいに運転するだけなんで、意思の力で動いたりするんじゃない。自分で自分を支配する力なんか、もちろんないし、その所有主にだって命令する力はない。 |
「人間とは何か」 マーク・トウェイン |