■岩宿時代以前(~3.8万年前)
年 | 日本 | 海外 |
20万年前~ 10万年前 |
現生人類の祖先、アフリカに出現 ミトコンドリアDNA解析により現生人類は全て20万年~10万年前にアフリカで出現。 |
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6万年前 |
現生人類の祖先、出アフリカ ※アフリカ単一起源説 アフリカ単一起源説によると、6万年以前にアフリカ以外で発見される石器などは現生人類以外の絶滅した旧人の産物である。 |
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4万年前~ 3.7万年前 |
現生人類、日本列島に出現 考古学・人類学より6万年前にアフリカを脱した現生人類が4万年前に日本列島に到着。分子生物学のY染色体で日本固有のハプログループD12aの起源年代(4万年~3.5万年前)と概ね一致。 |
■岩宿時代(3.8万年前~1.6万年前)
年 | 日本 | 海外 |
38000年前 |
日本の遺跡 ※C14年代測定法より ・貫ノ木遺跡 ※長野県上水内郡信濃町 ・石の元遺跡 ※熊本県熊本市東区 |
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38000年前 |
磨製石器 ※世界最古 相沢氏により岩宿遺跡の磨製石器の発見以降、全国の遺跡から同年代やさらに古い時代の磨製石器の発見が相次いだ。磨製石器の出現は考古学上、文明成立の一つの条件。当時、日本列島では土器を持たずに石器を使って狩猟採集生活を営んでいたとされ、土器出現までの期間を岩宿時代と呼称する。 |
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37000年前 |
日本の遺跡 ※C14年代測定法より ・上萩森遺跡IIb ※岩手県奥州市 ・八風山II遺跡 ※長野県佐久市 ・瀬田池ノ原遺跡 ※熊本県菊池郡大津町 |
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35000年前 |
磨製石器 ※岩宿遺跡より出土 1946年、アマチュア研究家の相沢忠洋氏は、群馬県岩宿遺跡の関東ローム層より磨製石器が出土。日本にも先土器文化(磨製石器や土地の出現までの文化)があったことが判明し、また当時、世界最古の磨製石器であることが判明。 |
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35000年前 |
日本の遺跡 35000年前以前の磨製石器が出土した遺跡数は81ヵ所が登録される。北海道から九州・種子島まで分布。関東甲信が最も多い。 |
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24500年前 |
北海道最古、細石刃 北海道最古の細石刃は柏台1遺跡から出土。北海道に遅れ、本土・九州では2万年前以降に登場。 |
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23000年前 |
釣り針 ※世界最古 沖縄県南城市(本島南端)のサキタリ洞で約2.3万年前の地層から貝製の釣り針が発見。当時の釣り針の歴史が約5000年遡った。 |
ロシア極東域、細石刃の登場 北海道から遅れて細石刃が出土。 |
19000年前 |
寒冷期の最寒期 ※直近で最も海面が下がった時期 直近の寒冷期の最寒期であり、海水面は約120m低かった。北海道はシベリアと陸続き、津軽海峡は本州と繋がり、玄界灘(対馬海峡)は幅15km、水深10mの浅く狭い水道であった。 |
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16300年前 |
土器、出現 青森県の大平山元I遺跡より出土の土器片。縄文の模様はなく、炭素年代測定により16300年前と判明。土器により汁物の調整も可能になり、効率的な栄養摂取が可能になる。 |