■国内総生産と国民総所得の関係
閉鎖経済 | 開放経済 | |||||
国内生産物 の影響 |
消費 ※国内家計が購入する国内生産物 |
Cd | Cd=C-Cf | |||
投資 ※国内企業が購入する国内生産物 |
Id | Id=I-If | ||||
政府 ※自国政府機関が購入する国内生産物 |
Gd | Gd=G-Gf | ||||
外国生産物 の影響 |
経常収支 | 貿易・サービス収支 | - | NX=X-M | ||
第一次所得収支 | - | - | PI | |||
第二次所得収支 | - | - | - | SI | ||
資本移転等収支 | - | - | - | - | ||
1国の経済活動規模を表す各種指標 |
■国内総生産(閉鎖経済) GDP=Cd+Id+Gd |
■国内総生産(開放経済) GDP=Cd+Id+Gd+X =(C-Cf)+(I-If)+(G-Gf)+X =C+I+D+NX ※NX=X-M=X-(Cf+If+Gf) |
■国民総所得 GNI=GDP+PI |
■国民総可処分所得 GNDI=GDP+PI+SI |
■日本の国民総所得
日本は国際収支発展段階説において、4段階目の未成熟債権国と5段階目の成熟債権国の狭間にある。つまり経常黒字のうち貿易・サービス収支の黒字よりも第一次所得収支の黒字の寄与が大きい。これは過去の経済成長によって蓄積した外貨の運用益によって経常黒字を維持している状態と言える。貿易・サービス収支は人件費の安い新興国への工場移転等により小さくなり、国際収支統計の上では貿易立国とは呼べず、むしろ所得立国と言える。