アイザック・ニュートンによる大著『プリンキピア(自然哲学の数学的諸原理)』(第1版が1687年に刊行)が誕生するまでの力学的発見について整理する。
■アリストテレスの自然観 (紀元前400年頃) 地上界の物体の組成は四元素(火・土・水・空気)で構成され、その運動は四元素の本性に従う。つまり物体は、「そこにあるのが当然とされる最終的場所」を目指して運動する。例えば、土元素は宇宙の中心(天動説なので地球の中心)に向かって進む性質を持つ。つまり、物体の落下現象は土元素の本性に従う。...
まず熱機関(エンジン)の定義は、「燃料を燃やして発生する熱エネルギーを動力(力学エネルギー)に変換する機械」とされる。熱源から得られる熱エネルギーは、作動流体を介して効率的に動力(力学エネルギー)に変換される。 歴史的には、熱源と作動流体がそれぞれ独立した形である外燃機関(External Combustion...
万有引力は、力を感じないのに物体を加速させる。ニュートンは万有引力を"力"と考えた。"力"と考えても運動を十分に説明はできた。万有引力はどんな質量の物体に対しても等しく加速させる(等加速)ため、ニュートンのように"力"と捉えると、その式(万有引力の法則)の通り、各質量に応じて適切な力を与えていることになる。...
■キネマティックスとダイナミックス 質量や慣性モーメントが関わらない運動をキネマティックス、関わるのがダイナミックス
※光速度(c):299,792.458km/s (秒速30万km程度) ※1光年:9兆4600億km ※1パーセク:3.26光年=30兆8400億km