②-1:測光モードの種類


Nikon製のD610マニュアル書 Nikon製のD7200マニュアル書 フォトマスター検定合格(平成30年度)

p113:測光モード

p237:中央部重点測光範囲

p100:測光モード

p272:中央部重点測光範囲

p18:反射率18%

p20:露出計、内蔵露出計、TTL露出計

p21:反射光式、入射光式

p22:測光方式

p23:多分割測光、中央部重点測光、平均測光、スポット測光、部分測光

■測光モードについて

 測光モードとは、カメラが被写体の明るさ(=露出)を測る方法です。P/S/A/M以外の撮影モード(=AUTO/SCENE等)の場合、それぞれの撮影シーンに適した測光モードが自動的に選ばれます。一方で、P/S/A/Mの撮影モードのように撮影者自身が露出の説明変数(シャッター速度/絞り値/ISO感度)を調整する場合には、測光モードの設定がそのまま反映されます。

D610の測光モード D7200の測光モード
・マルチパターン測光

・中央部重点測光

・スポット測光

・マルチパターン測光

・中央部重点測光

・スポット測光

■測光モードの切替と説明

 測光モードの切替は、カメラ上部の右側にあるFormatボタンを押しながら、メインコマンドダイヤルを親指で回すことで可能です。

Formatボタンとメインコマンドダイヤル

ライブビュー(カメラ背面液晶)上での測光モードの表示位置

表示パネル(カメラ上部のモノクロ液晶画面)での測光モードの表示位置


 測光モードの種類は3通りあり、それぞれの表示記号は以下の通りです。


測光モード 機種 説明
マルチパターン測光 D610

ほとんどの撮影状況に対応可能な測光モードです。画面の広い領域を測光して、被写体の輝度分布、色、距離や構図など様々な情報を瞬時に分析するため、見た目に近い画像が得られます。

D7200
中央部重点測光

D610

画面の中央部分を重点的に測光します。

・画面中央にメインの被写体を大きく配置して撮影する場合に適しています。

・露出倍率のかかるフィルターを使用する場合に、中央部重点測光をおすすめします。

D7200
スポット測光

D610

フォーカスポイントに重なるφ4mm相当(全画面の約1.5%)の部分だけを測光します。また、測光エリアはフォーカスポイントに連動します。

・逆光時や被写体の明暗差が激しい時に、限定された狭い範囲の露出を基準にできるスポット測光は有効です。

 

D7200

ファインダー撮影時、フォーカスポイントに重なるφ3.5mm相当(全画面の約2.5%)の部分だけを測光する。また、測光エリアはフォーカスポイントに連動します。

・逆光時や被写体の明暗差が激しい時に、限定された狭い範囲の露出を基準にできるスポット測光は有効です。

 

■中央部重点測光範囲の設定

 測光モードのうち中央部重点測光の測光範囲については設定ができます。

MENUボタン → カスタムメニュー → b露出・測光 → b4中央部重点測光範囲より、以下のように測光範囲を選択できます。D610とD7200でそれぞれ撮像素子サイズが異なるため、対応して測光エリアの設定範囲も異なります。