⑥-2:レンズの専用三脚座の購入


 このページに来る前にできれば、⑥-1:三脚と雲台をご覧頂けると役に立つかもしれません。畢竟、三脚(と雲台)の上にカメラやレンズを乗せる際には、クイックシュー(SLIK製 #6502)を介することになります。このクイックシュー(SLIK製 #6502)は、カメラボディやレンズ専用三脚座の底面にある「1/4インチサイズ(細ネジ・小ねじ、1/4-20UNC)の♀ネジ」に対して、♂ネジで接続できます。

 

■レンズの専用三脚座について

 望遠ズームレンズのようなレンズ鏡筒部が長く、重量のあるレンズには、専用三脚座が別売で存在し(※必ずではない)、それを用いて三脚に載せることができます。もちろん、レンズ専用三脚座を使わずともカメラボディ底部の♀ネジを使えば三脚に載せられるため、必須のアイテムとは言えないです。ただしその場合、重心位置がレンズの方に偏ることにより接続部位を傷めたり、バランスを崩して三脚ごと倒れるリスクが高まります。専用三脚座の値段は決して安くはないので、買うかどうか悩ましいアイテムだとは思います。

 さて、私が保有している望遠ズームレンズ(TAMRON A035N)と望遠単焦点マクロレンズ(TAMRON B01N)については、専用三脚座があり、いずれも購入しています。

購入日 専用三脚座 対応するレンズ 専用三脚座の購入価格
2018年7月19日

A035専用三脚座(A035TM)

※TMはTripod Mountを意味

※単品購入。

望遠ズームレンズ(TAMRON A035N) 12,272円
2018年7月21日

B01N専用三脚座

※既に製造終了、単品販売なし。

望遠単焦点マクロレンズ(TAMRON B01N) 推定10,000円

※B01N専用三脚座は、レンズ本体(TAMRON B01N)を中古購入(53,800円)した際に、専用三脚座が付属のものを選択しました。

左:TAMRON A035専用三脚座

右:TAMRON B01N専用三脚座

左:TAMRON A035専用三脚座

右:TAMRON B01N専用三脚座

底部には小ねじ(♀)の穴があります。

TAMRON A035N専用三脚座の底部拡大。

アルカスイス規格となっているため、雲台に直に接続可能ですが、傷めたくないので間にクイックシューを挟みます。


■望遠ズームレンズを専用三脚座を介して三脚に載せた場合

三脚に望遠ズームレンズを載せた状態。

望遠ズームレンズ(広角端100mm時)。

三脚に望遠ズームレンズを乗せた状態。

望遠ズームレンズ(望遠端400mm時)。

専用三脚座とクイックシューの接続面は、アルカスイス規格で接続され、着脱が容易です。


■望遠単焦点マクロレンズを専用三脚座を介して三脚に載せた場合

三脚に望遠単焦点マクロレンズを載せた状態。

専用三脚座とクイックシューの接続面は、アルカスイス規格で接続され、着脱が容易です。


■参考:カメラボディを介して三脚に載せた場合

 標準ズームレンズや広角ズームレンズでは、専用三脚座がないので、カメラボディの底部で接続します。以下の写真は、広角ズームレンズをカメラボディに装着した状態です。さらに、ハンドストラップをカメラボディに装着しているので、実際に三脚の雲台に直に接する部分はハンドストラップのプレート底面のネジ穴(小ねじ♀)となります。

カメラボディに装着したハンドストラップのプレート底部のネジ穴があります。

ハンドストラップのプレート底部のネジ穴にクイックシューを装着した状態です。

三脚に「カメラボディ+広角ズームレンズ」を載せた状態です。


雲台側の固定用のネジ回しが、カメラボディに当たり回せなくなるため、少し前にずらしてクイックシューを付けています。


■補足:カメラの角度の変更

 花火大会などで低速シャッターをする際には三脚が必要となりますが、その際に高く打ちあがった花火に合わせてカメラを横から縦にしたい場合があります。現在の雲台ではそれはできません。そのためには別途、それ専用の雲台を購入する必要がありそうです。